子宮摘出開腹手術2日目
二日目の朝。
うんうん。手術直後のことを考えるとかなりの回復。
もちろん痛い。
けど、痛み止めを飲めば無理に動かない限りそんなにしんどくない。
歯磨きして、洗顔する気力もあり。
ついでにコンタクトも装着。
洗顔したついでに、少しお肌のお手入れをすることに。
コットンに化粧水を浸して、お肌にひたひたとのせていく。
ああ、気持ちいい。
こうして日常的な動作をしていると、少し健康体に近づいた気がして心身ともに嬉しくなる。
麻酔科の先生、外科の先生、産婦人科の先生と次々に様子を見に来てくれる。
手術後、鼻に管が入っていたときは気持ち悪くなるので極力しゃべりたくなかった私。先生たちが来て何かを尋ねられても、頷くか首を振るという動作しかせずにぐったりしていたので、元気な姿に先生たちも喜んでくれていました。
手術二日目で、無事にガスと排便があったので、これにも先生たちは一安心。
ガスが出るかどうかは大事なことなんですね。
先生にも看護師さんにも毎日のように確認されました。
「順調だね!あとは無理のない範囲で身体を動かすのが回復には何より大事だから、少しずつでいいから身体を動かしてみてね」
そう先生に告げられたまじめな私は一時間に一回、病室内を3分歩くというノルマを自分に課した。
2週間以上ほとんど寝て過ごしていたから、傷の痛みはもちろんのこと、少し歩いただけで足もだるくなる。
これは予想以上に体力が落ちてるな。
そう思うと、退院後の生活が少し不安になってしまう。
入院中は実家の母の助けもあり、なんとかなっていたけれど、退院後はどうなるのか。
小学生の子供が二人。
夫は洗濯や掃除はなんとかできるものの、料理は一切できない。
それから子供たちは私が入院してから立て続けに発熱し、胃腸の調子も悪くなった。
子供たちなりにストレスもあったのだろう。
長男は発達障害もあり、もともと学校が合わず好きではなかったんだけど、
私の入院、そして自身の体調不良が続き、もうずっと学校に行けていないとのこと。
そういう色んな心配事が押し寄せてきて、急に涙がぼろぼろと零れてくる。
どうなるんだろう。
でもとりあえず私が今するべきは身体を回復すること。
色々心配事はあるけれど、自分の身体を最優先事項にしよう。
後のことは後に考えよう。
そう考えることで気を落ち着かせようとした手術後2日目なのでした。