たまには一人で足を伸ばしてゆっくり眠りたい
もう何年も一人で寝ていない。
自分だけのベッドで眠れるってすごく贅沢なことだ。
我が家は和室に3枚の布団を並べて敷いて、私が真ん中で両脇に息子と娘が川の字で寝ている。
夏になるとクーラーがついているこの部屋に夫も加わり、いびき地獄という項目も追加される。
息子は眠りが浅くなると、足を人の身体にこすこす擦りつける。ママがいるか確認しているのか。これが半端なくうざい。力も強いからこすり付けるを通り越して、キックされているような感覚。
寝相も本当に悪くて、特に暑い季節になると動き回るのだ。同じ姿勢で寝ていると布団と身体の間に熱が籠るから少しでも涼しい場所を探しているのだろうか?そうしてぐるぐると身体を移動させ、180度回転は当たり前。枕の方に足があって、寝ている私の頭にキックがとんでくることもある。
たまに寝ながら正座しているときもある。
娘は息子ほど寝相も悪くないし、力も弱いので少しくらいぐいぐい来られても大丈夫。ただ、無意識にママのいるほうにぴったりとくっついてくるので、寝返りをうちづらい。あと、びっくりするくらい大きな声で寝言を言う。思わず返事してしまったじゃないか!
もうすぐクーラーが必要な季節がきたら、夫もここに参戦する。ますます寝不足になるじゃないか!!困るなぁー。
兄妹で2段ベッドで寝るのはどう?と提案してみたけれど、まだまだママと一緒に寝たいみたい。生意気なくせに甘えん坊なんだよなー。
お風呂もまだまだママと一緒がいいみたい。お風呂もさ、足を伸ばしてゆっくりお湯に浸かりたいよ。子供が生まれる前はものすごく長風呂派でお風呂の中で飲み物を持参して本を読んだりしていた。半身浴しながら1時間半くらい入っていた時期もあった。
今なら髪と身体を洗って、洗顔も合わせて10分あればできる!!
子供が生まれるまでは時間に追われることってなかったなー。そもそも何かに追い立てられるのが苦手だったから、焦らなくてもいいようにいつも時間をたっぷりと使っていた。優雅に生きるのがモットーだったのだ。
冷えた冬の朝は気だるげにベッドから出て、さらりとガウンを羽織り、ぼんやりとコーヒーを味わう、そんな生活。
結婚した当初、パジャマの上にロングのガウンを羽織っていたら、夫にセレブみたいって言われたことが思い出される。夫のセレブ像はよく分かりませんが(笑)
子供が生まれたら、あまりの自分の時間の無さに驚いた!
赤ちゃんって想像していたよりずっと手がかかって、お世話につきっきりになる。1時間半お風呂に入るとか遠い遠い話になってしまった。そんな私だったから余計に育児がハードに感じたのかもしれない。のんびり、ゆっくり自分中心に生きてきたのだなぁ。
今まで大した苦労もせず、甘えていた私にとって育児はものすごくいい修行だ。辛いからやーめた!と決して投げ出すことはできない。
きっと一人で足を伸ばしてゆっくり眠れる日はそう遠くないと思う。
遅くても2,3年後には叶いそう。そうなったらなったで寂しさを感じちゃうのかもしれない。ないものねだりなんだよね。
それまではこの窮屈さを噛みしめながら今日も子供たちに挟まれ、眠る。