あこのリアルな子育て日記

二児の母のあこです。子供が生まれてから喜怒哀楽の多い人生になりました。

子宮摘出開腹手術後1日目

痛みに歯を食いしばりながら、一晩が明けました。

 

朝になり身体に付けられていた器具が一つずつ外されていきます。

指先につけられた洗濯ばさみのようなもの(酸素の量を測っているらしい)、足につけられていたフットポンプ、尿管など次々と外されていって気分的にもすっきり!!

 

なにより嬉しかったのは鼻の管がとれたこと。

もうね、私は管は本当に苦手。

おえってなるし、口の中はがびがびになるし、喉は痛いし。。。

 

「水分も取っていいですよ。痛み止めを飲んでもらって、しばらくしたら身体拭きをしに来ますね」

 

看護師さんにそう言われ、枕もとのお茶をこくり。

なんだろう。麦茶なのに妙に甘く感じました。

 

痛み止めを服用して3、40分してから看護師さんが来てくれました。

ベッドを起き上がらせると、お腹に力が加わりやっぱり痛い

何とか起き上がりベッドに腰掛け、看護師さんに身体を拭いてもらいます。

 

看護師さんってほんとすごいよね

こんなおばさんのお世話を笑顔で気遣いながらやってくれる優しい心遣いに感激。

 

自分が病気して思うけど、看護師さんやお医者さんがいるから病気が治ったので、そういう職業に就く人が減らないように願うばかり。

今、どうなんだろうね。

看護師さんになりたい人、たくさんいるのかな。

子供たちを幼稚園に預けてたときは、保育士さんって神だな、って思ってたので、保育士さんのお給料が少ないことが納得いかなくて。

 

看護師さんも保育士さんもいなくてはならない人たちなので、そういった職業に就きたい!!って子が増えるような仕組みになるといいのになぁ、と思ったのでした。

 

 

それはさておき、身体を拭いてもらった後はトイレまでの歩行にチャレンジ。

立ち上がると、お腹にズーンと響く痛み。

でも耐えられない!!というほどではなく、痛みレベル10のうち6くらい。

よろよろとトイレまで歩き、便座に座る。

 

「お下はビデで洗浄してください」

 

看護師さんに見守られながら、ビデ洗浄。

 

普通に考えれば恥ずかしい状況だけど、痛みに支配されながらの動作は一つ一つ必死だし、本当に優しく圧迫感のない看護師さんのおかげで、余計なことは考えずに済みました。

 

ありがとう!!

 

トイレも一人で行けて、身体に付いていた色んなものを外され、気分的にはずいぶんとすっきりしました。

 

私の場合は寝ていると腰やお尻が痛くなってくることと、起き上がるときに痛いので、

なるべく座ってその日1日は過ごしました。

 

もちろん絶賛絶食中です。

 

 

子宮摘出手術②

いよいよ手術当日。

 

帝王切開手術で過去に2回お腹を切っているので、なんとなく流れは分かってはいるものの、なんだか落ち着かない気分。。。

朝、爪が伸びているのが急に気になり、売店に爪切りを買いに行き爪をぱちりぱちり。

 

手術は12時から。

どきどきしながら待っていると、看護師さんが呼びに来ます。

手術室に入り、たくさんの病院の先生が変わるがわるに声をかけてくれます。

頭に不織布のネット?みたいなので髪を覆い、手術室へ。

 

横向きになり猫のように背中を丸め、背中に硬膜外麻酔の為に管をさされます。

この管から局所麻酔を投与することで手術部位の痛みを和らげてくれるのです。

 

そのあと、口元にマスクを当ててしばらくすると、目の前がもやもやと歪み意識がなくなります。

もちろん、その後の意識は何もないわけですが、お腹を切ったり、子宮を出したりとお腹の中で様々な処置が行われていたことでしょう。

お医者さんってすごいよね。

尊敬しちゃう。

 

そんなこんなで手術は無事に終わり、目が覚めると病室のベッドの上でした。

先生が

 

「子宮、卵巣、卵管、摘出しましたよ。膿瘍も取り除きました!」

 

「ありがとうございます」

 

と何とか声を振り絞って言いました。

 

意識が戻った瞬間に思ったのは、当たり前ですが

 

お腹痛い!!!

 

その一言に尽きます。

 

お腹が割れている。

そんな感覚。。。

そのまんまですけど。。

 

それから唾を飲み込んだ瞬間に喉に違和感があり、おえってなりました。

管が挿入されていることに気づいていなかった私は、看護師さんに必死で

 

喉に、のどに何かあります!!

 

って訴えてました。

 

「管が入っているから苦しいね。」

看護師さんにそう言われ、そうなのかと納得。

 

しかし、この管!!

お腹の痛みも辛いけど、管も地味にすごく苦しくて。

頭を動かしたり、何か話したり、唾を飲み込むたびに管が喉に当たり、おえってなるのです。

そして、おえってなるとお腹に力が入り、切ったばかりのお腹に激痛。

なんとも苦しい痛みのループ。

 

そして、同じ体勢でいるうちにお尻が痛い~となって、看護師さんに伝えると、

「向きを変えましょう」ということになり、クッションで支えながら少し腰を横向きにする姿勢にしてくださったのですが、身体を動かしたときにまた管が喉に当たり、おえっ!!

 

お腹の傷はもちろん痛い。尻も痛い。管も痛い。痰や唾が溜まる。飲み込む。管が動いておえっ。そして腹に激痛。

という繰り返しを一晩中繰り返し、窓の外が明るくなるのを眺めたのでした。

とってもとっても長い夜でした。

 

 

 

 

子宮摘出開腹手術

手術を迎えるにあたって、リスクの説明がありました。

 

どうやら、炎症により子宮と腸がべったりとくっ付いてしまっているとのこと。

子宮をとるときに、下手すれば腸に傷がついてしまうことがある。

下手すれば一時的に人工肛門になる。

 

へっ??

 

人工肛門!!??

 

ちょっとあまりの予想外のワードにビビッてしまう私。

 

じ、人工肛門、ですか???

 

私の動揺した様子に先生は

あくまでそういった可能性もある、ということは手術前にお話ししなければなりませんし、どんな手術でも100%リスクなしということはないんです。

ただまず起こりえない話でも、万が一の場合の説明としてさせていただいてます。

 

ふう。そっか。そうだよね。

やばいやばい。

年甲斐もなく若い乙女のように震えちゃったわ。

 

気を取り直し、理解したことを伝え、誠心誠意をこめて

どうぞ、よろしくお願いします。

と縋るようにお願いするBBA。

 

担当の先生は若くて、まだ経験も浅そうで少し不安だったり。。。

ただ、腸と子宮を引き剝がす際に難しい状況になったときのために、外科の先生も入ってくれることに。

そして、手術前日に外科の先生が直接病室に来て丁寧に説明してくださいました。

僕は○○先生(産婦人科の担当の先生)より上手だから安心して。

ベテランの先生っぽい頼もしいひと言はとっても心強かったです。

 

万が一、子宮と腸を引き剥がすときに腸に穴が開いた場合、腸の中に便があると良くないとのことで、手術の2日前の夜から絶食が開始。

お腹は鳴っていたけれど、絶食は辛くなかったです。

それよりも、手術がうまくいくことが最優先事項だったので、空腹など辛くもなんともなかったです。

 

そしていよいよ手術当日。。。

 

 

 

骨盤内炎症性疾患

そうして骨盤内炎症性疾患の治療のため入院することになった私。

 

抗生剤を腕につながれ点滴開始。

入院すれば、すぐに楽になるのでは?と思っていたけれど全然で、連日38度越えの熱。

ピーク時には人生初の40.0°!!

全然楽にならないじゃん。。

と弱気になる私。

 

2日くらい抗生剤の点滴をした後に、先生から

「この抗生剤で効かないようなので、抗生剤を変えます」

とのこと。

どうやら炎症の値も下がるどころか増していたようで・・・

 

抗生剤を変えてからは熱はだいぶ落ち着いてきて、3日ぶりにシャワーも浴びることができました♪

 

抗生剤を変えて、二日に一回の血液検査、尿検査。

少しずつ炎症の値は下がってはいるものの、なかなかお腹の痛みは消えず、そればかりか謎の下痢地獄。

これは後で分かったことですが、子宮と腸が炎症のせいでべったりとくっ付いてしまっていたようで、その影響だったみたいです。

 

10日ばかり抗生剤で炎症を抑える治療を行ってきたけれど、これ以上炎症の値は下がらない。

卵巣にべったりと膿がくっついているので、手術で膿を取り出した方が良いとの説明を受けました。

 

もともと私は生理痛もひどく、子宮内膜症、チョコレート嚢胞もあり、婦人科系の不調が多々ありました。

帝王切開で2回出産しているので、傷の縫い目に生理の経血が溜まり、生理の出血がだらだらと2週間ほど続くのも悩みでした。

 

どうせお腹を開くなら・・・

 

子宮にも炎症があればもう取ってください

 

とお願いしました。

 

もう40半ばということもあり、これから子供を産むこともないし、なんとなく残しておくとまた何かしらの病気に見舞われる予感がしたのです。

 

あっさりと決めてしまったこの出来事になぜだか夫の方が動揺していました。

 

まあ、でも自分の身体ですからね。

自分で決めました。

決めてしまえば後は手術を待つだけです。

不思議と心は穏やかでした。

 

 

 

 

息子の優しさ

そんなこんなで入院することになったのですが

ここで一つ、嬉しかったことを。

 

突然の高熱&腹痛で自宅でうなされていたとき、一番心配してくれたのは息子のてぃー君でした。

普段の息子はなかなかの気難し屋さんで、ちょっとしたトラブルメーカー。

発達障害があり、ASDと診断もされています。

とても純粋でまじめで、人いちばい繊細で傷つきやすく不器用なてぃー君。

愛すべき点はたくさんあるのですが、感情が暴走しがちで何かと誤解されがちなてぃー君。

私とも日々ぶつかることも多々あり。

 

そんなてぃー君は弱っているママを誰よりも気にかけてくれました。

アイス枕を持ってきてくれたり、お水を持ってきてくれたり、アイスなら食べれる?大丈夫?何かできることある?と何回も様子を見にきてくれたりとてぃー君なりに一生懸命看病してくれようとしていて、その優しさにうるり。

 

妹のえーちゃんは、ママ早く元気になってね!とかわいい手紙を書いてくれたり、

 

うちの子はやっぱり最高や~☆

 

と苦しい中でも心が温かく、嬉しかった一幕でした。

 

 

 

 

 

 

緊急入院

PCR検査の結果が陰性と分かり、隔離部屋から救急外来のベッドに移動。

それから人生初の造影剤&MRI&CT。

 

お腹の中で一体、今何が起こっているんだろう。。。

 

不安でいっぱいです。

ただ、もしかしてこれじゃないのかな?と思い当たる病名がありました。

自宅のベッドの中で次のワードをネットで検索

#下腹部痛 #高熱 #不正出血

ヒットする病名があったのです。

 

そして、検査の結果、まさに思っていた通りの病名が診断されます。

 

その名も骨盤内炎症性疾患

 

骨盤内炎症性疾患とはなんぞやと言うと、

子宮頚部、子宮、卵管、および卵巣の複数菌感染症

性行為により、感染することがあるようです。

だから、不特定多数の人と性行為していないか聞かれたのですね。

 

ただ、私の場合はそういった菌は当たり前ですが検出されず、しばらく原因がはっきりと分からなかったんですね。

分かっていることはお腹の中で炎症を起こし、膿がたまっている。

そして薬では治りそうもない、とのことで入院することに。

 

子供たちのことが心配だったけど、点滴で抗生剤を投与して一週間くらいで退院と言われていたので、両親も近くにいるし(父はコロナ真っ只中でしたが・・)、夫もテレワークで対応してくれるとのことで、1週間くらいなんとかなるでしょうと思い入院することにしました。

 

 

 

救急搬送

高熱と腹痛にうなりながら何とか朝を迎えました。

ママの様子を心配した長男が朝から何度も様子を見に来てくれて、

「ママ、大丈夫?」

と声をかけてくれます。

 

優しい子や~

 

そう思いながらも、子供なので勢いよくベッドに乗っかってきたりするので、そのたびに腹に響いて痛いよ~。

 

そうこうしているうちに、今までと違う種類の我慢できないくらいの激痛が襲ってきて、脂汗がじとり。

これはやばいのでは??

とりあえず、夫に仕事に行かれてしまては身動きとれない!!

と思い、夫に今日は病院に連れてって欲しいから会社を休んでもらうように頼みました。

 

そうこうしている間にも痛みはどんどん増していって、お腹の中をひき臼でぐりぐりと回されているような痛みとお腹がブラックホールになるという謎の幻覚?が見えたとき、これはもう一刻を争う事態だと、救急車を呼んでもらうことに。

 

救急車はすぐに到着しました。

症状を色々と聞かれ、婦人科がある病院に搬送されることに。

 

人生初の救急車!!

 

サイレン音とともに走り出します。

 

そして、ふと夫を見ると動画を撮っている雰囲気。。

 

はっ?

 

妻が救急車を呼ぶほどに痛みに悶えているのに、こいつ何してんの?

サイコパスか?

社会見学の子供のように落ち着きなく救急車の中を見渡し、撮影している様子

後日、確認したところ、やはり動画を撮っていたとのこと。

 

はぁぁ、情けない。

 

 

まあ、何はともあれ病院に到着。

前日にコロナの陰性は確認できていたものの、とにかく高熱だったので、隔離部屋でPCR検査を受け、結果がでるまでそこで待機。

きっと30分くらいの時間だったのだろうけど、異様に長く感じたなぁ。

 

その間、病院の先生がきて、色々と質問される。

その中で

「こんなことを聞くのは失礼かと思うのですが、最近不特定多数の方と性交渉はありましたか?」

えー!!ないないあるわけないじゃん!!

なに?なに?

性病系を疑われてる??

軽くショックを受けながらも

「ないです」

とクールに返答したのでした。