逆子で帝王切開になった話
「あれ、逆子だねー。」
てぃー君がおなかの中にいるとき、検診で言われた。28週くらいだったと思う。
「逆子が治らなかったら、帝王切開になるから今のうちになおそうね。」
逆子をなおすってどうするのかな?
不安そうな私に先生が一枚の紙を手渡す。紙には逆子体操と書かれており、イラスト入りで体操のやり方が説明されていた。
こんなので逆子ってなおるの?
正直なところそう思いました。
四つん這いの状態から胸と肩もぺたんと床につけた姿勢を15分から20分間キープする。これが逆子体操らしい。
これは実際にやってみるときついことが分かる。お腹が重い!15分という時間も長い。
切迫早産の時期もあって、相当きつかったけど、帝王切開にならないように毎日がんばった。
けれど、逆子はなおらなかった。
挙げ句の果てに先生から、
「ちゃんと体操やってる?やらなかったら帝王切開だからね!」
と理不尽に怒られて、腹が立ったのをよく覚えている。
結局、37週のときの検診でも逆子の状態で、次の週に帝王切開で産みましょう、ということになった。
日にちも事前に決めて、不思議な感じ 。この子の誕生日、あらかじめ決まっちゃったなーと思いながらその日に向けて入院の準備をして過ごした。
そして、いよいよ当日。
手術台の上で一糸まとわぬ裸にされた私はガタガタと震えていた。
寒かったわけではなくて、今からお腹を切られると思うと、ものすごく怖かったのだ。もちろん麻酔をするから痛くはないのだけど、初めてのことで怖くてたまらなかった。そんな私の姿を見た女性の助産師さん?がそっと手を握ってくれて、怖いよね。でも大丈夫だからね、もうすぐ赤ちゃんに会えるよ、と励ましてくれて、ずいぶん気持ちが落ち着いたのをよく覚えている。
全身麻酔ではないから意識はあって、先生たちの会話が聞こえてくる。
お腹を切られている感覚は確かにあるのだけど、痛みはない。それから赤ちゃんを引っ張りだしている感覚も分かる。ぐいぐいと皮膚を引っ張られる感覚があって、突然お腹がすいっと軽くなったかと思うと、大きな泣き声が聞こえた。
こりゃあ、元気な泣き声だ
という先生ののんきな声が聞こえる。
ああ、無事に産まれたんだ。
先生が赤ちゃんの顔を見せてくれる。
顔を真っ赤にして泣いている我が子には、産まれながらに小さな白い歯が生えていた。
先天性歯と言って、まれにあるらしい。
その後のことは実はよく覚えていない。気付いたら全身管につながれていてた。動けないので、オシッコの管も通されて、尿はバケツの中へ。そんな状態のときに姉の旦那がいて、ああ、なんかこの姿見られるの嫌だな、と思った記憶がある。
その日の夜は地獄のような痛みに悶えた。お腹を切った痛みと、後陣痛の激しい痛みが襲う。
痛みがひどかったら、ナースコールしてくださいね、と言われていたけれど、なぜか押さない私。
謎の我慢タイム…
そして、メガネをベッドの下に落としてしまい、裸眼0.1以下の私は視界まで奪わられる。メガネを拾いたくても、痛くて身体が動かせない。なんとか少しずつ身体を動かし、メガネを拾うと、すぐさまナースコールを押した。
「痛くて寝れません」
やっと助けを求めたのは、もう朝方だった。
1回目の出産はこんな感じだった。
2人目の時は、出産した夜は爆睡してました!
何事も経験があると強いな(笑)
その後、お乳が思うように出なくて、それならミルクでいいやーと軽く考えていたら、母乳をすごい推してくる助産師さんにミルクください、て言いづらかった。
だってね、ミルクを頼みにいくとおっぱい吸わせてます?て圧かけてくるんですもん。
でも大丈夫です!
うちの子2人ともほぼミルクで育てましたけど、風邪もあまり引かない丈夫な子に育ちました。
今は色々な情報があって、より良い子育てをしたい!て思ってしまいますよね。
ただ、ありきたりだけどママが元気で笑顔なのが何よりも大事だと思います!
これはほんとにそう思います。
母乳だろうが、ミルクだろうが大差ないです!
母乳が出ないからって自分を責めているママがいたら、母乳にこだわらずにとっととミルクに切り替えて、気持ちを楽にしてね、て言ってあげたいです。
里帰り出産をしたので、退院後はしばらく実家で過ごした。
おっぱいの出は悪かったけど、まったく出ないわけではなかったから、おっぱいを吸わせてからミルクをあげていた。そうすることによって、母乳の出が少しずつ増えてくると産院で言われていたので、忠実にその言葉を信じてそうしていた。
すると、その様子を見ていた実母が
「出ないおっぱい吸わせてたらかわいそう」
「私はたくさん出たのに、なんで出ないの?」
まさか実の母に母乳マウンティングされるとは!!
今となっては笑い話だけど、当時は悔しくて情けない思いでいっぱいでした。
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